わかば接骨院 梶川
2012年10月20日
一日ごとに秋の色が濃くなってきています。食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋など言われますが、特にスポーツをされる方にとって運動後の筋肉痛ほど辛いものはありません。
今回は、「なぜ筋肉痛になるのか」についてお話ししたいと思います。
筋肉は筋繊維の束が集まってできています。激しい運動をすると、その筋繊維は損傷してしまいます。その損傷した筋繊維を修復するために白血球が集まってきます。そして白血球が出す成分により、筋繊維の束を包んでいる筋膜が炎症を起こし、腫れてくるのです。
腫れた筋膜同士が触れ合うことで痛みとなります。そのときの痛みが「筋肉痛」だといわれています。
また、年齢と共に代謝機能が低下してしまうことで白血球の集まりが遅くなったり、傷ついた筋繊維の修復に時間が掛かる事で筋肉痛の出が遅くなったり、期間が長くなったりします。
筋肉痛を少しでも抑える為に、運動する前日に少し長めにお風呂に入ると良いと言われています。
これには「ヒートショックプロテイン(HSP)」というタンパク質が関与してきます。
このHSPには筋繊維の損傷を抑える役割があります。
筋肉を40~42℃で温めるとHSPが筋細胞内に増えていき、筋肉痛が和らぐ仕組みになっています。
筋肉痛になってしまった場合は「サリチル酸メチル」が含まれる湿布や塗り薬を使用すると良いでしょう。
このサリチル酸メチルには痛みを和らげ新陳代謝を高めてくれる効果があるので、筋肉痛を早く解消してくれます。
今から運動を始める方、すでに始めた方、またはこれから始めようとお考え中の方…深まりゆく秋、ケガの無いようお体を大切にしてください(^^)
21時19分