オスグッド・シュラッター病について詳しく解説します。 その4
2022年04月30日
「オスグッド」に類似する、膝前面の痛み
オスグッドシュラッターは脛骨粗面の炎症と書きましたが、
その近くで痛みが出る疾患があります。
①膝蓋下脂肪体炎
本来膝の屈伸運動の際に膝蓋下脂肪体はスライムのように形態を変化させ、
摩擦の軽減や滑りやすさを向上させています。
その膝蓋骨の下にある脂肪体の柔軟性が低下し、動きが固くなっている際に
炎症を起こす疾患です。
②膝蓋靭帯炎
脛骨粗面に付着する膝蓋靭帯で使いすぎや強いけん引力が加わることによって
傷がつき炎症を起こします。
③鵞足炎(がそくえん)
脛骨粗面の内側に「鵞足(がちょうの足のように腱がくっついている)」と呼ばれる
モモの3つの筋肉の腱が付着している部分があり、
その筋肉の引っ張る力によって付着部の「鵞足」部に炎症が起こる疾患です。
その他に、有痛性分裂膝蓋骨・外傷性の靭帯・軟部組織損傷などがあります。
07時30分